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口腔の総合治療
歯の治療は、ただ痛みの原因のみを取り除けば良いものではありません。咬み合わせを狂わせないようなかぶせ物をつくる必要がありますし、歯の神経を除去するのであれば、歯周病治療も必要になります。当院では、一本の歯や一つの症状に対して、お口全体のバランスを見て治療を行います。
症状の原因は一つとは限りません。様々な要因が影響し合い、お口の環境を作り出しています。
たとえば、かぶせ物が外れた場合、これにはただ接着が不充分だっただけではなく、複数の原因が考えられます。咬み合わせの歯が飛び出していたり、片方の顎ばかり使うことで、負担がかかったりすることが原因となります。
インプラント治療を行う際も、噛み合わせを丁寧に合わせる必要があります。噛み合う歯と高すぎると、インプラントに対して過度の圧力がかかり、より早期に劣化しやすくなります。
噛み合わせや歯並びにも配慮したお口全体の調和を考えて、治療を行います。
根管治療
虫歯が進行し、歯の神経にまで達してしまった場合は、激しい痛みが生じます。それ以上、虫歯が進行しないように神経を除去する根管治療が必要となります。根管治療とは、歯の神経を除去し、歯根の内部を消毒し、充填した後、かぶせ物をする治療です。
根管治療の際は、歯を削って歯内から根管を見つけ出し、神経を除去し、消毒します。歯内は、小さくて暗いため、肉眼で全ての根管を見つけるのは至難の業と言えます。
そこで、当院では根管治療の際はマイクロスコープを使用しています。マイクロスコープを使用することで、視野を8倍~24倍に拡大することができます。さらに、明るい照明で術野を照らします。マイクロスコープと照明により、眼で確認しながら、根管治療を行うことができます。
院長は日本歯内療法学会認定の専門医資格を持っています。これは日本歯内療法学会に5年以上在籍することや症例の報告、他の専門医からの推薦状などによって、審議会に申請したあと、書類審査や対面診査、筆記審査に合格した者が得られる資格です。
当院の患者さまの中には、日本歯内療法学会専門医の一覧の中から当院長を探してお越しになる方もいます。それらの患者さま方は、他院にて根管治療を受けた結果、治療後の状態が良くないなどのお悩みを抱えています。患者さまの期待に応えるためにも、マイクロスコープを使って、精密な根管治療をご提供できるように努めています。他院で根管治療が必要と診断された方も、治療を受ける前に当院にお越しくだされば、しっかりと検査し、診断いたします。
入れ歯
歯を治療する目的は「よく噛める状態にすること」です。その理由は噛むことが食べることに必要だからです。歯を失うことは噛めない状態の始まりですので、治療をして、問題なく噛めるようにしなくてはなりません。歯を補う治療方法の一つが入れ歯治療です。
入れ歯は、人工物を歯ぐきの上に載せるだけで歯を補うため、体への負担が比較的少ない治療方法です。
取り外しが可能なため、ケアがしやすいのもその特徴です。
入れ歯には保険診療と自由診療があります。患者さまにとって、よりお口に合う治療をご希望であれば、自由診療の入れ歯がおすすめです。患者さまのお口をしっかりと検査し、精密な型取りを心がけ、バランスの良い噛み合わせを得られるように入れ歯治療を行います。
予防
虫歯の歯周病の再発を繰り返していると、歯はどんどん少なくなり、歯を支える骨も溶かされていきます。歯を早期に失わないためには、予防に取り組む必要があります。しかし、ご自宅でできるケアには限界があります。そこで歯科では、患者さまの予防の技術を補う処置を行っています。
歯磨きはホームケアの基本となります。歯磨きが正しくできていないと、虫歯・歯周病リスクが高まります。
当院では、検診やクリーニングを通して、歯の状態を確認したり、ご自宅でのケアで磨き残した部分をきれいにしたりしています。それにより、良いお口の状態を保つことが期待できます。
特に検診では、顕微鏡で見た口腔内の細菌の様子をお見せして、状態を説明することもあります。肉眼で見たときよりも、ありありと歯の状態が分かるため、お口の現状を知ることができる重要な機会となります。その後の予防へのモチベーション維持に役立てることができるでしょう。
歯周病
お口の中には様々な細菌がいます。歯周病が進行した患者さまのお口には、通常はいないようなカビや原虫などの微生物も発生しています。当院ではお口の細菌環境がどの程度悪化しているのかを認識していただくために、顕微鏡で見た口腔内の様子をお見せしています。
歯周病は歯垢の中の細菌が原因となって、引き起こされます。歯周病を治療するには、歯垢を取り除き、口腔内環境を清潔にすることが重要です。これをプラークコントロールといいます。
プラークコントロールを行うには、具体的にはどうしたら良いのでしょうか。身近で簡単にできる手段の一つが、歯磨きです。歯磨きは誰でもできるものと思われていますが、実際には正しくできている方はそんなに多くありません。正しい磨き方を習得するのは、案外難しく、何度も練習が必要なのです。
そのため、当院では、歯科衛生士が患者さまに丁寧にブラッシング指導を行います。毎日続けて、歯周病予防に取り組みましょう。
インプラント
インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯冠を装着する治療方法です。バネや床などがないため、入れ歯からインプラントに変えた方は、お口の中が広く感じるでしょう。顎の骨に埋め込むことで固定するため、他の歯への負担を与えずに歯を補うことができます。
インプラント治療の流れは次の通りです。まず、レントゲンなどで画像診断を行い、治療計画を立てます。計画に沿って、歯が抜けた箇所へインプラントを埋め込み、3か月から6か月ほど待ちます。顎の骨にインプラントが固定されたら、支台を装着し、その上に人工歯冠を装着します。
インプラント治療後はアフターケアとして、半年に1回定期健診を受診ください。定期健診では、インプラントや歯肉の状態、噛み合わせのチェックをします。ブラッシングなどのケア方法についてもご説明しますので、ご自宅で欠かさずに行うようにしましょう。
インプラントの寿命はメンテナンスをしっかりと受けているかどうかで変わります。できるだけ長持ちさせるためには、天然歯と同様の手入れが必要です。メンテナンスとケアを忘れずに続けましょう。
矯正治療
歯並びが悪いと、見た目に悩むことがあるほか、噛み合わせに問題が生じやすくなります。また、歯の清掃が難しいと、虫歯・歯周病リスクも高くなります。矯正治療を行うことで、歯並びが改善されるだけでなく、噛み合わせが整うことが期待できます。
お子さまの矯正治療をお考えの場合、いつから始めるべきか分からず、悩ましい方もいるでしょう。お子さまの矯正治療の開始時期としては、前歯4本が永久歯に生え替わる小学校低学年時期が適しています。もしも、出っ歯や受け口など、骨格に問題がある症状の場合は早めに矯正相談をご利用になることをおすすめします。
大人の場合は、歯を支えている歯周組織が健康であれば、いくつであっても歯を動かすことは可能です。そのため、歯並びや噛み合わせが気になる方は、治療を諦めずに、一度ご相談ください。
妊娠中の歯科治療
妊娠をすると、つわりなどで歯のケアが不充分になるほか、エストロゲンという女性ホルモンの増加により、歯周病が起こりやすくなり、口腔内の状態が悪化することがあります。当院では、妊婦の方の体調を考慮した歯科治療を行っています。
妊娠すると、医療はもちろん、生活面においても様々な注意事項が生じます。当院では、お腹の中の赤ちゃんに影響が及ばないように、時期に考慮した診療を行います。たとえば、X線撮影は、4か月移行の安定期になってから、医師との相談のうえ行います。検査時は防護プロテクターを着けて、X線撮影をします。
飲み薬や麻酔注射についても、できる限り身体への負担が少なくなるような適用にとどめます。麻酔に関しては、局所麻酔ですので、通常は問題ありませんが、少しでもリスクを軽減するために可能なときは使用しないようにしています。
妊娠すると、様々な制約が生じるため、できれば妊娠前に歯の治療や抜歯を済ませておくことをおすすめします。しかし、妊娠してからお口の状態が変化することは珍しいことではありませんので、その場合は当院を受診ください。
審美治療
虫歯の治療の際は、銀歯以外に、白い歯という選択肢もあります。これはセラミックでできていて、見た目が自然なほか、汚れがつきにくいことや虫歯の再発が起こりにくいことなどのメリットがあります。銀歯から白い歯に変えたいという方は、一度ご相談ください。
当院では、県外の歯科技工所に詰め物・かぶせ物の作製を依頼しています。機械的な作業ではなく、細やかな手作業、工夫などを施すことにより、品質の高いかぶせ物を作ってもらっています。
詰め物・かぶせ物を装着する際は、噛み合わせの調整を念入りに行います。噛み合わせを正すことで、無理な力がかかって、セラミックの歯が欠けたり、割れたりするリスクを低減することができます。このように、見た目が良いだけでなく、お口全体のバランスを考慮したかぶせ物治療を行います。